あなたが望むことすべてをしてあげられたらよかったのに。
I wish it had given you everything you wanted.
Over the Moon
Netflixオリジナルのアニメーション映画 Over the Moon(フェイフェイと月の冒険) から、
- I wish… の仮定法過去形
- I wish… の仮定法過去完了形
- 仮定法過去と仮定法過去完了形の使い分け
を見ていきます。
1.I wish… ~だったらなぁ。
私たちが「~だったらなぁ。」と言うシチュエーションは大きく2つあります。
- 実現性が低い願いを言う時
- 過去の後悔の念を言う時
つまり、「願い」か「後悔」のどちらかです。
この「願い」「後悔」の判別が、これから説明していく上で大事になってきます。
2. 「願い」or「後悔」?
では今回のOver the Moonのワンフレーズであるこちら。
あなたが望むことすべてをあなたにしてあげられたらよかったのに。
これは、「願い」でしょうか?「後悔」でしょうか?
「後悔」ですね。
「してあげられたらよかったのに。」この日本語から考えられるシチュエーションは、過去できなかったことへの後悔です。
このワンフレーズは主人公の女の子フェイフェイが放った一言でした。
悲しそうな表情で、「してあげられたらよかったけど、してあげられなくてごめんね。」という気持ちがこもっていることがわかります。
もっと若ければいいのになぁ。
これは、「願い」でしょうか?「後悔」でしょうか?
「願い」ですね!
現実そうではないけど願っているということです。
3.I wish の後は過去形?過去完了形?
ここが一番、仮定法というものを難しくしてしまうものではないでしょうか?
過去形にすればいいのか、過去完了形にすればいいのか?
現在形ってありえるのか?
私も何時間も格闘してようやく自分なりの判断の基準がまとまったのでご紹介します。
「願い」なら過去形
マイクがここにいてくれたらいいのになぁ。
I wish Mike were(was) here with me.
この場面を想像してみましょう。
マイクが現実にはいない ⇒ いてくれたらと願っている
という場面が浮かびます。
「願い」なので、I wish の後は過去形 です。
※ここではbe動詞の過去形が使われますが、仮定法の場合に限りwereが使われることも多々あります。
現代の英語ではwas でもどちらでもOKです。
「後悔」なら過去完了形
もっと勉強していればよかったなぁ。
I wish I had studied harder.
これは過去への後悔ですね。
「後悔」なのでI wish の後は過去完了形 です。
Over the Moon のワンフレーズも、「後悔」でしたね。
もう一度見てみましょう。
あなたが望むことすべてをしてあげられたらよかったのに。
I wish it had given you everything you wanted.
やはり過去完了形となっていますね!
I wish の後に現在形はあり得ない
上記2つの例文をみると、必然的に現在形は来ないことがわかります。
恐らくよく間違うのは「願い」を言う時ではないかと思います。
マイクがここにいてくれたらいいのになぁ。
× I wish Mike is here with me.
日本語で考えると現在のことだから現在形と思いがちですが、I wishに続く仮定法では現在形は使いません。
紛らわしいとも思いますが、ポイントは先ほど言った
願いなら過去形、後悔なら過去完了形。
これさえ頭に入っていれば、迷うことはありませんね!
4.ポイントは「心情」
この「願い」なのか「後悔」なのか、言い方や考え方によってはどっちともとれるようなものもある気がしました。
例えば、「雨が降ってきたけど傘を持っていない」という状況をイメージしてみます。
傘をもってればなぁ。(この後買い物いけたのになぁ。)
I wish I had un umbrella.
この時の心情は、「願い」の方が強いと思いませんか?
「買い物行きたかった」という願望を込める場合、このI wishは「願い」の方になります。
ではこちらはどうでしょう?
傘を持ってくればよかったなぁ。(濡れちゃうよ。。)
I wish I had brought un umbrella.
この時の心情は、「後悔」の方が強いですね。
傘持ってれば濡れないのに!というちょっとした苛立ちも見れます。
このように、「雨が降っているのに傘を持っていない」という同じ状況でも
その人の心情で「願い」になるのか「後悔」になるのか変わるのではないでしょうか?
私の場合は、少しの雨でもすぐに傘をさすタイプなので、ほとんど「後悔」のセリフを言うだろうなぁ。と思いましたが皆さんはどうでしょうか?
このように、人やその時の気分によって変わることが予想できます。
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5.あとがき
「仮定法」と聞くと拒絶反応がでるような文法の項目でした。
私も何時間も格闘して、ようやく
「願い」なのか「後悔」なのかで判断して時制を決める。
というシンプルなルールに行きつきました。
もしかしたら易しい文法書にはもっと易しく解説されているかもしれませんが、私の高校時代使っていた文法書はなかなか自分の中で消化しきれなかったので自力で考えて探し出した次第です。
これでようやく過去形、過去完了形で迷ったりすることは少なくなりそうです。
今後も仮定法が使われているフレーズを見つけたら紹介していきたいと思います。
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