ネイティブが使う受動態 get + 過去分詞を海外ドラマから学ぼう!

 

英会話をやっていて時々感じる、

学校で習った英語とリアルな英語のギャップ。

 

学校ではこう習ったのに、ネイティブはそんな使い方しない!

ネイティブはよくこういう言い方するのに、学校では習わなかった!

 

こういった事に遭遇するのは、珍しくありません。

今回は、その中の1つ

ネイティブが使う受動態を紹介していきます。

 

実際に海外ドラマで使われた受動態についても紹介していきますので、是非最後までご覧ください。

 

1.する方?される方? 能動態と受動態の考え方

 

~する」という能動態、「~される」という受動態

どの文章もどちらかの形に仕訳ることができます。

ネイティブ言語では意識して話すことはないのですが、私たちも無意識にきっちり使いわけているんです。

 

例えば、「逮捕する方」なのか「逮捕される方」なのかで全く意味が違ってきます。

逮捕する」という意味を持つ、arrest という動詞を使って簡単な例文を見てみましょう。

 

1人の警察官が男性を逮捕した。

A police officer arrested a man.

 

ある男性が警察官に逮捕された。

A man was arrested by a police officer.

 

全く同じことを言っている2つの文章ですが、

主語を変えると、態が変わることがわかります。

 

前者の能動態では、そのまま主語+動詞… と続く文章で「誰が何をする」の形ですね。

後者の受動態では、be動詞+過去分詞の形で「誰が(誰によって)何される」を表しています。

 

このように、私たちが学校で習ってきた受動態では、be動詞+過去分詞の形が一般的です。

ですが、海外ドラマや実際のネイティブの会話で使われる受動態では違った形で使われることがあります。

 

2.get + 過去分詞 の受動態

 

海外ドラマを見ているとよ~く見かける受動態は、get+過去分詞の形です。

be動詞の変わりにget が使われる。ということです。

 

例えば先ほどの例文「ある男性が警察官に逮捕された」をget を使った受動態に置き換えることが可能です。

 

A man was arrested by a police officer.

A man got arrested by a police officer.

 

特に口語ではget + 過去分詞の形が使わます。

しかし、よ~く使われるとはいえbe動詞+過去分詞の受動態が全く使われない訳ではありません。

では、どのような時にget, be動詞がそれぞれ使われるのでしょうか?

それは get のイメージを理解すると、それぞれの違いをイメージすることができます。

 

get は感情と体験

 

get の受動態が使われる文章に共通するのが、「~された!」という感情が乗っているということです。

以下の2つの受動態の文章、どちらがより感情が乗っていると思いますか?

 

  1. 慶応義塾大学は福沢諭吉によって設立された。
  2. 昨日、蚊に刺された。

 

圧倒的に②の方ですね。

態の視点で見ると、どちらも受動態の文章なのですが

感情の視点で見ると、①は単なる事実であるのに対し、②は感情を一切述べていないにも関わらず、感情が伝わってくるような意味合いがあります。

感情が乗るということは、「何かが(自分の身に)起こる」という体験のイメージも含まることが想像できます。

これがget の持つイメージです。

 

これらを考慮して、上記の例文を英語にしてみると

 

  1. Keio University was founded by Yukichi Fukuzawa.
  2. I got bitten by a mosquito yesterday.

 

このように①は単なる事実なので、単純にbe動詞+過去分詞

②は、get の「~された!」という感情体験をイメージすることができるので、get+過去分詞

という風に使い分けることができます。

 

文法的には、どちらもbe動詞+過去分詞でOKなのですが

「昨日、蚊に刺されてさぁ。最悪だよ」というような感情の乗った体験談にはget が一番しっくりくる受動態ということです。

 

先ほどの例文に戻ると、「逮捕される」という体験から

A man got arrested by a police officer.

とgetの受動態の方がよく使われます。

 

実際にarrest の受動態がアメリカのTVシリーズ Modern Family でも使われていました。

 

あなた今夜逮捕されかけたのよ!

You almost got arrested tonight.

 

なんとなくget の受動態のイメージが湧いてきたでしょうか?

 

3.海外ドラマから学ぶ get の受動態

 

ではarrest 以外にもgetの受動態を見てみましょう!

全てアメリカのTVシリーズ Modern Family で実際に使われたフレーズです。

 

電話切られちゃった。かけ直してもいいですか?

I got disconnected. Would you mind redialing?

 

 お花は届かないし、せっかくのバレンタインも台無し。

Uh, the flowers that don’t get delivered. The Valentine’s Day plans that get interrupted.

※このようにthe flowersthe Valentine’s Day plans などといった人間以外の主語の場合でもgetの受動態が使われます。

 

彼らはいつも体育のチームに先に選ばれるけど、今回は私たちが選ばれたわね!

They’re choosing teams for gym class, and we’re finally getting picked first.

私はいつも先に選ばれたわよ。一緒にしないで。

I always got picked first.

 

あなたに傷がついたら、あなたの価値が下がっちゃう。

If you get scratched, the value goes down.

 

基礎英語では、もはやgetの受動態について一切記述がされていない場合が多いのですが、

ネイティブ同士の会話ではgetの受動態の方が一般的です。

海外ドラマを見る方は、受動態の文章がどのように使われているのかを見てみると非常に勉強になると思います。

かなりの頻度でget+過去分詞の形を見かけることでしょう。

 

3.あとがき

 

get という動詞は使役動詞(~してもらう)としての役割もあります。

一般動詞としても様々なシチュエーションで使われるget ですが、getが持つ根本的なイメージは一般動詞、使役動詞、受動態、どれも共通しているように思います。

「何かを受ける」という漠然としたイメージに、受動態の「~される」がバッチリ当てはまるのです。

 

怖かったー!

I got scared!

 

これはget + 形容詞の形で、受動態ではないのですが

getが「感情を受ける」という役割を果たしています。

やはりここでも「何かを受ける」というgetのイメージで使われていますね。

 

このように文法書を眺めるよりも、その動詞が持つイメージを想像しながら英語を学んでいくと、すんなり理解できることがあります。

これは、getに限らず前置詞の学習にも非常に役に立ちます。

 

文字ベースで学習するよりも、イメージしてみましょう!